―合掌造り―
急勾配の大きな草葺き・茅葺き屋根を山形に組み立てた民家の形式。岐阜県の白川、荘川流域や富山県五箇山地域に見られる。広い屋根裏を3〜4層に分け、養蚕などに利用する。 「合掌」は、梁の上に山形を組んで棟木を支持する斜材のことで、「衩首(さす)」ともいう。長い合掌を鋭角に高く組むことによって独特の建物形態が生まれるが、「合掌造り」は、そのような構造と形態を備えた民家の形式である。